石膏利用の質問
29)粘土・油粘土型を反転する場合の作業手順
回答:
解説:粘土や油粘土で彫像、レリーフなどを製作し、これに石膏を振りかけ、硬化後、粘土型を抜き取り、
   石膏反転型を製作し、これに再度石膏を流し込んで、粘土型を石膏に置き換える作業手順です。
   元の粘土型は壊しながら反転石膏型から引きはがせばよいので、反転しやすい材料です。
作業手順
1)離型剤は基本的に不要です。カリ石鹸水溶液を塗ることで離型は容易になります。
  *石膏反転型は通常割ってしまいますので、必要以上に厚くしないことがコツです。
2)粘土型全体を枠で囲って均一な厚さで流し込むか、粘土型に対して均一な厚さで石膏で覆う方法があります。
  *均一な厚さで覆う場合は、スサ(シュロの繊維)、ガーゼ等で補強します。
3)石膏反転型が硬化したら、粘土型を壊しながら抜き取ります。
4)粘土で汚れた石膏反転型は、水洗します。(油粘土の汚れは綺麗には取れません。)
5)石膏利用のQ&A26の「石膏型を石膏で反転する場合」の方法で丁寧に離型処理をして、石膏を流し込みます。
6)抜き勾配が無い場合は石膏反転型を割って、粘土や油粘土が石膏に置き換わった彫像、レリーフを取り出します。


注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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