石膏利用の質問
28)寒天・アルジネート(ハイドロコロイド)印象材に石膏を注入する時の作業手順
回答:
解説:
@弾性があり逆テーパーでも抜け、石膏との馴染みが良いので、注入時に気泡が入りにくく、使いやすい材料です。
Aただし、時間の経過とともに収縮して、(内部から水分が浸み出る)離液現象が発生し、これが石膏の硬化を遅延するため
 石膏の表面の荒れが発生しやすい傾向があります。

作業手順
1)時間経過に伴う収縮により、離液が多くなるため、手早く注入作業をします。
  *手早く作業すれば、収縮と離液の影響をほとんど無視できます。
2)水洗いした場合は、残った水滴は必ずティッシュペーパーのこよりなどで取り除いてから石膏を流し込みます。
  *強いエアガンの利用は、変形・剥離の原因となるので避けて下さい。
3)石膏が硬化したら早めに抜きとります。
  *模型の形状(厚さが無い模型等)によっては、時間経過に伴う印象の収縮で石膏模型を変形させることがあります。



注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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