石膏利用の質問
25)焼石膏製品の最適の保管方法は
回答
焼石膏製品は、保管方法で品質を維持できる期間が大きく変動します。
歯科用焼石膏製品には、使用期限が表示してありますが、
製品が未開封のままで品質が維持できる期限と考えて下さい。

最も長期保管できる容器は、金属缶で、次はアルミラミネート袋、ポリ袋、クラフト紙袋の順になります。
金属缶は、蓋がしっかりしてあれば、かなり長期、時には何年も品質が保たれます。
一方、クラフト紙袋では、梅雨時や真夏の高温時は、数週間で使用できなくなることがあります。
包装材料を通過する水蒸気が焼石膏粒子に付着、水和して品質不良が発生します。
保管状態が悪い時の特徴は、固まる時間が異常に早くなる、練和時の作業性がガサガサになるなどです。
入手した石膏製品は、計量後は開封したままにすることなく、直ちに密封します。
短期間に消費できる場合は、厚手のポリ袋に密封保管することを推奨します。
消費に数か月以上かかる場合は、ポリ袋で密閉して、蓋つきのポリ容器などで密封します。
近くで水が流れる場所はもちろん、土間など水蒸気が多い場所を避け、乾燥した場所で保管します。

注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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