石膏利用の質問
16)気泡の無い石膏模型を製作する方法とは
回答
気泡の全くない石膏模型を製作する方法は、真空撹拌機の利用が最も有効です。
真空攪拌機の模型は、常圧攪拌の模型より5%も強度が大きいというデータもあり、
そのメリットは大きく、可能な限り真空攪拌機の導入を推奨します。
但し、流し込む時に泡を巻き込んだり、コーナーやエッジの部分で注入石膏を被せたりして
結果的に気泡の入った模型(流し泡が入った型)となることもあり注意が必要です。

常圧手攪拌時に気泡を減少させるポイント
@水面へ焼石膏粉末を丁寧に散布する。(空気の巻き込みを減少)
A散布後30秒〜1分間、そのまま静置する。(粉の空気と水を置換し)
C撹拌時に泡立てない様にゆっくりと攪拌する。(100RPM 程度を推奨)
D流し泡に注意して流し込みの先端を見ながら流し込む。
Eバイブレーターの振動を与えながら流し込む。
F浮き上がってきた気泡は直ぐに吹き消す。


注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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