石膏利用の質問
11)石膏型のカビ防止対策とは
回答
石膏は、人体に安全であると同様に、植物やキノコ・酵母などの菌類にも安全です。
石膏には肥料効果もあり、農地の土壌改良、キノコの培地、酵母の繁殖にも広く利用されています。

従って、石膏硬化体にカビが生えることは、むしろ自然なこととも言えます。
石膏硬化体のカビは、カビによる着色だけでなく、型の面精度の悪化原因にもなります。

石膏硬化体のカビ発生の防止対策
1)石膏型の安全で最も効果のあるカビ防止対策は、「乾燥」させることです。
 *乾燥した石膏硬化体には、ほぼカビが発生することはありません。
 *石膏利用のQ&A10を参考にしてできるだけ速やかに効率よく乾燥させて下さい。
 *製作後や使用後の濡れた石膏型は、そのまま放置しないで風通しの良い場所で保管して下さい。
2)市販防黴剤を使用する。(防カビ、防バイ剤の利用)
  *防黴剤を撹拌時に添加又は硬化後に型表面に吹き付け・塗布も効果があります。
  注意:攪拌時の添加は、硬化時間や物理性能に影響があることがあり予備試験が必要です。
  注意:防黴剤は、人体に影響があることがありますので取扱説明書をよく読んでご利用下さい。
  *簡易法としては、5〜10%石鹸液による表面処理でも効果があります。


注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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