石膏利用の質問
10)石膏型の最良の乾燥方法とは
回答
石膏硬化体は、石膏型作成後2時間程度室内で放置して完全水和させた後、
そのまま風通しの良い場所で乾燥させます。

石膏硬化体は、乾燥させることで、濡れた状態より約2倍の強度となり、
変質・変形が無い安定した状態となります。

石膏硬化体に短い時間で乾燥させるには、強制乾燥を行います。

石膏硬化体にとって安全で短時間で乾燥できる乾燥方法を紹介します。
*乾燥の方法は、輻射熱による乾燥ではなく、45℃以下の温風による乾燥が
 石膏硬化体に優しく、効率の良い乾燥となります。
強制乾燥の注意事項
1)石膏型の表面から水蒸気の層を取り除くための、空気の流れを作ることが大切です。
2)石膏型が濡れている乾燥の初期は60℃で開始すると、乾燥時間が短縮できます。
  ただし、乾燥するに伴って45℃以下にまで温度を下げます。
 *乾燥に後期に60℃を超えると石膏型は、2水石膏結晶から水分子が外れて強度低下や
  型割れの原因となりますので、乾燥初期から乾燥終了まで45℃のままが安全です。
3)乾燥用の空気の流れを妨げる乾燥室内の型の配置、型の詰め込み過ぎに注意して下さい。


注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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