石膏利用の質問
03)石膏の性能にスラリーやペーストの温度はどのような影響をあたえますか
回答
焼石膏・硫酸カルシウム半水塩が、硫酸カルシウム2水塩硬化体になるのは、
化学反応ですが、一般的な有機化学反応より、温度の影響はマイルドな反応と言えます。
スラリーやペースト温度が上がると硬化時間は早く、下がると硬化時間は遅くなります。
室温及び石膏を混錬する時のスラリーやペースト温度は、20〜25℃を推奨します。
スラリーやペースト温度の要因は、石膏の粉温度、練和水温、室温、容器温度などです。
特に石膏の温度と水温の影響が大きいので、真夏や真冬の水道水温や石膏粉末温度が
適温より大きくかけ離れている時は、水温でコントロールすることが必要です。
試験成績表のデータは、推奨温度で測定されていますから、これを外すことは、
硬化時間、硬化膨張、強度がずれる原因となります。
基本的に石膏型は、温度の低い時の方が結晶の発達が良く強度が高くなります。

注意:本回答は、下村石膏(株)研究室が作成したものです。
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